
難しい映画って、ありますよね。
単純明快! すかっとアクション! という映画もいいですが、よくわからない、あれこれ考えてしまう、という映画が見たい時もあります。
今回は、あれこれ考えたい時におすすめな作品をご紹介します。
【映画】ソナチネ:死生観
ソナチネのストーリー……
・村川は北島組傘下の村川組の組長。飄々としている村川だが、その内側には凶暴性を秘めている人物。
・親分からの命令で抗争の現場、沖縄に向かうことになる村川とその一行。
・激化する抗争の火から逃れる村川一行、訪れた束の間の平和、しかし襲撃の手は収まったわけではなく……。
北野武作品らしく、静かで、淡々とした、でも一方で暴力が鮮やかな映画。
久石譲氏の音楽とともに流れる映像は沖縄の美しい風景と無邪気な遊ぶ大人たち、なのですが、その最終盤、不可思議なシーンで映画は幕を閉じます。
恐らく初見の際は「……ん?」「なんだこれ?」となるはず。
今作には中毒性があります。よって、最終盤の罠にかかった観客は、何度も何度も今作を見ることになります。
村川はどうしてあのような結末を選んだのか?
それについて、村川のように掴みどころのない今作を見て考える……そうなったら、あなたもすっかり今作の虜です。
以下の記事では、死生観に基づいた事例と著者の考える村川の最後の考察をご紹介しています。
【映画】ダークナイト:真の正義とは
ダークナイトのストーリー……
・バットマンことブルース・ウェインが悪と戦う街・ゴッサムシティ。そこに突如現れた異形の男・ジョーカー。
・バットマンをあざ笑うかのように犯罪を重ねていくジョーカー。一度は捕らえるものの、ジョーカーは逃げ出したうえ、バットマンの大切な存在に危害を加える。
・ジョーカーを追うバットマン、その最中、ジョーカーはバットマンに人間の暗部を突きつける。バットマンが選ぶ正義とは?
名作と名高い今作、尺は152分となかなかですが、派手なアクション、先が読めないストーリー、そして魅力あふれる悪役・ジョーカーによって全く長さを感じさせません。
今作の真の主役は、なんといっても敵役・ジョーカー。
ジョーカーは普通の悪役ではありません。いわば、理の外にいる存在。
その、理の外にいるジョーカーが問う、人間の心の暗がり。
その問いを発端に、本当の正義について考えるバットマン……。
そしてバットマンがたどり着いた正義とは……タイトルから垣間見える、その真意とは……。
以下の記事では、支援者が汚れ役になる事例とジョーカーに関する考察を記載しています。
ダークナイト を今すぐ見たい方へ。
【映画】先生の白い嘘:難解な人間の心
先生の白い嘘のストーリー……
・真面目でおとなしい性格の美鈴は高校の国語教師。
・美鈴の親友・美奈子は明るく社交的な性格で、早藤という婚約者がいる。
・美鈴と早藤には秘密がある。数年前、早藤が美鈴をレイプしたこと。そして、早藤が呼び出す形での肉体関係が今も続いていること……。
なっかなかのストーリー。主演の奈緒さんと風間さんの体当たりの演技にも目を見張るものがありますが、実は今作、結構難解な内容でもあります。
特に美鈴。彼女はその背負っている過去と現状もあってか、なかなか理解しづらい人物として描かれています。
美鈴の心境を理解するには、彼女の発言・行動・症状を理解し、点と点を線で繋げていく必要があります。
その先、タイトルにある美鈴の嘘、が垣間見えるかも……。
以下の記事では、心と体のすれ違いの事例と美鈴の心境の考察を紹介しています。
先生の白い嘘 を今すぐ見たい方へ。
【まとめ】考えてしまう、という快感
隠れた名作、語り継がれる名作、そして胸糞として名高い作品、というちょっと癖のある3作となりました。
こういう小難しい映画って、初見はちょっと鑑賞感がよくないこともありますが、見終わった後にその真価が発揮される気がします。
「あれはいったいどういうことなんだろう……」
「どうしてあんな結末に至ったんだろう……」
そういう疑問がふつふつと湧いてきて、頭が回り、また見たくなる……。
こういう映画は、一度見ただけでも長く楽しめるものだと思います。
今回ご紹介した3作が皆さんの頭をくるくると回してくれますように。
一緒に考えられる仲間がいる職場に出会いたい方へ。

夕璃:介護支援専門員(歴10年以上)
居宅介護支援事業所の管理者として勤務。社会福祉士、精神保健福祉士の資格保有。
小説家になりたくて、某新人賞で二次選考突破。今も挑戦中。
ケアマネとして、福祉、ケア、支援etc…といった視点でドラマ・映画等をレビューしています。
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