
疲れた時、もやもやした時……って、ありますよね。
特に人間関係。パートナー、家族、仕事先の人……利用者さんやその家族、事業所の方々……日々のかかわりの中で心がしゅん、としてしまう時だってあると思います。
そんな時に観るべき、と私が感じた作品を三つ、紹介させていただきます。
【アニメ】王様ランキング:お互いの『欠け』を補い合う、唯一無二のバディ
王様ランキング のストーリー……
・偉大な王の子でありながら、体は小さく言葉も話せない心優しき少年・ボッジ。
・一部の人々から嘲笑されるボッジが出会ったのは、日陰を生きるカゲという男の子。
・ボッジの優しさに心動かされたカゲは、ボッジの「立派な王様になる」という夢を支えることを決意。
・やがて彼らは王国を揺るがす大きな騒動へと立ち向かうことに……。
王位継承者でありながら、力強い父とは対照的なボッジ。そのバディでとなるのは、迫害され孤独に生きてきたカゲ。
今作の一番の魅力は二人の関係性! 単に助け合うだけでなく、まるでパズルのピースをはめ合わせるように互いの欠けを補い合っている姿、その愛おしさ……。
ボッジとカゲは、お互いにとっての最良の相棒に出会えたからこそ、それぞれの人生を切り拓くことができました。
もしこの出会いがなかったら、彼らは環境の不一致の中で、強要された彼ららしさの中で生きていくしかなかったのかも……。
以下の記事では、お散歩好きのお父さんと娘さんの事例を通じて、介護と環境、環境とのミスマッチについて考察しています。
【映画】ココニイルコト:頑張りすぎない、という『頑張り』
ココニイルコト のストーリー……
・東京の広告代理店でコピーライターとして働いていた相葉志乃(旧・真中瞳、現・東風万智子)は、上司との不倫の末、縁のない大阪支社への転勤を命じられる。
・大阪での仕事は初めての営業。転属初日に彼女が出会ったのは、ちょっと風変わりな同期の新人、前野君(堺雅人)だった。
・前野君の口癖は「ま、ええんとちゃいますか」。
・反発しながらも、二人はどこか優しい大阪の街で、同じ時を過ごしていく……。
知る人ぞ知る、というか、もはや知る人はほぼいない、超マイナーな邦画です。
そしてある意味、典型的な邦画かもしれません。
派手な事件や展開はなく、限られた予算(多分)の中で人間関係の機微を描き小さくコンパクトにまとめられた作品。
刺さらない人には空気のように退屈。でも、刺さる人には間違いなくぶっ刺さります。そう、私のように。
もはや二回りも昔の大阪の空気感、優しい大阪弁、あたりにピン、ときた人はきっと楽しめる作品。
前野君の口癖、「ま、ええんとちゃいますか」はこの映画を象徴する言葉です。
その緩い肯定は、傷つき疲弊していた相葉をきっと救っていたはず。
いいんです、少しずつ、適当に、できる範囲で頑張ればいいんです。
以下の記事では、リハビリを頑張りすぎて意気消沈してしまった元登山家のおじいちゃんの事例を通じて、介護と目標設定、スモールステップの大切さについて考察しています。
【映画】きょうのできごと a day on the planet:モブが支える日常
きょうのできごと a day on the planet のストーリー……
・京都の大学院へ進学する正道(柏原収史)の引越し祝いのため、親友の中沢(妻夫木聡)は、恋人の真紀(田中麗奈)や友達のけいと(伊藤歩)を連れて、彼の住む古い古民家を訪ねる。
・そこにはすでに正道の大学の仲間達も集まっており、友人や初対面同士がごちゃ混ぜになった飲み会が始まる。
・同じ夜、別の場所には、ビルとビルの狭い壁の隙間に挟まってしまった男、浜辺に打ち上げられた巨大なクジラを偶然発見した女子高生もいた。
・これは、ある寒い冬の夜、同じ時間、同じ空の下で、それぞれの一日を生きていた人々の『きょうのできごと』。
またまた、超マイナーな邦画です。
原作者の方が芥川賞を獲られたので、②のココニイルコトよりは有名かも……。
この映画が描くのは、普通の人達。まぁ、ビルに挟まったりクジラを発見したりと出来事は普通じゃないけど、飲み会メンバー達も含めて、みんな、普通の人達なのです。
いわば、モブ。モブの、積み重なっていく普通の一日を描いているのです。
福祉に関わっている人ほど、普通の大切さ、日常生活の貴重さを実感していると思います。
それは、普通・日常が様々な人達の働きの上に成り立っていることを知っているから。
以下の記事では、初期の認知症高齢者の方の一日を通じて、福祉職というモブが果たしている役割について考察しています。
【まとめ】メジャーじゃない、だけど効果てきめん
隠れた名作アニメ、超マイナー邦画×2、という派手さのないラインナップになってしまいましたが、どれもお勧めしたい作品です。
どんな人だって、日々頑張って生きています。
学生さん、社会人の方、仕事の内容、おかれている環境、抱えているストレス……それは多種多様。
でも、せめて一日の最後の数時間くらいほっとしたい、のんびりしたい、温かい何かに癒されたい……、そう思われているはず。
今回紹介させていただいた作品、ちゃんと効きます! 私が大好きな作品、多くの人に触れてほしい作品です。
どうか今回の3本が皆さんの元気に変換されますように……。
明日も頑張りたい、そう思える職場を見つけたい方へ。

夕璃:介護支援専門員(歴10年以上)
居宅介護支援事業所の管理者として勤務。社会福祉士、精神保健福祉士の資格保有。
小説家になりたくて、某新人賞で二次選考突破。今も挑戦中。
ケアマネとして、福祉、ケア、支援etc…といった視点でドラマ・映画等をレビューしています。
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