龍が如く×寄り道:人生には無駄はない

夕璃
夕璃

効率化=最強! ……なのでしょうか?
無駄な寄り道は悪。最短で最大の成果を。そんなコスパ・タイパ重視の風潮……それは福祉の現場でも真実なのでしょうか。
桐生一馬の如き寄り道は実はケアマネにとって最強の資産……かも。事務所と自宅の往復だけでは決して得られない人脈に救われたケースをもとに考察します。

【ゲーム】龍が如く 物語の概要(あらすじ)

眠らない街、東京・神室町。
10年の刑務所暮らしを終え、元極道・桐生一馬が帰ってきた。桐生はかつて東城会という関東最大の極道組織の中で堂島の龍と恐れられた人物だったが、親殺し(自分の組の親分の殺害)という重大な罪により服役していたのだった。

桐生は神室町で遥という少女と出会う。遥はまだ9歳、神室町で母親を探しているという。
遥を保護する中で、彼女が東城会から100億円をめぐるキーマンとして狙われていることを知る桐生。

100億円をめぐる極道達の戦いと陰謀、桐生は遥を守り切ることができるのか。そして二人の行き着く先は……。

1.龍が如く をケアマネ視点で視る:寄り道は無駄じゃない

前述しましたが、龍が如くの魅力はとても語りつくせるものではありません
正史のシリーズでも全11タイトルもあり(あらすじの内容は龍が如く1のもの)、それぞれが大ボリュームのゲームなのでストーリーも濃厚かつ膨大

なので、今回は龍が如く1~6の主人公・桐生一馬という人物、その特性に着目してみたいと思います。

桐生はとても多彩な個性を持ち合わせるキャラクターですが、その中の一つがおせっかい、だと思います。これは皆さん、異論はないはず。

そもそも、龍が如く1で桐生が遥を保護さえしなければその後のストーリーだってあり得なかったはず……。

桐生は困った人を放っておけないというか、義理堅いというか、そういう溢れる漢気が故に様々な事件、トラブルに巻き込まれ続けます
時にはストーリーとは全然関係のないことにまで首をつっこみ……(龍が如くの魅力の一つは、本筋のストーリーからは少し離れた多彩なサブストーリー)。

仕事、それは福祉の仕事だって、効率化が求められる昨今。
寄り道は無駄、最短で最大の成果を、コスパ・タイパ重視! そういう時代だと思います。

でも、他のお仕事についてはわかりませんが、ケアマネにとっては寄り道のすべてが非効率で排除すべきものでもないのです。

事例を挙げてみましょう。

寄り道に救われたAケアマネの場合
・Aさんは大きな法人の居宅介護支援事業所の管理者。
・ケースを多く持つ、というよりも部下のフォローや地域の関係機関との関係づくり(各種団体・連絡会・交流会への参加、研修の企画、地域ケア会議への出席etc…)。
・ここ最近は自身のケースで動くことより、多種多様な機関・事業所、地域の支援者等との関係構築に関わっていることの方が多かった。

まぁ、管理者の方なのでこういう働き方もあり得るでしょう。顔は広くなるものの、ケースに関わる時間が減る、というデメリットもなくはない、かもしれません。

ただ、ケースとは直接は関わりのないことがAケアマネを救う事態だってあり得ます。

・ある時、Aさんは部下の持つ困難ケースを引き継ぐことに。
・他者との関りを拒絶しているうえに家族への互いへの危険もあり、早急な分離が必要な事態に発展!
・Aさんは培ってきた人脈を思い返し、粘り強く関わってくれそうなショートステイの相談員さんに相談を持ち掛けることに……。

福祉業界、人脈が重要、だと思います。
今の時代に人脈とか……とか、そう感じる方もおられでしょう。
でも、実際そうなのです。


特にケアマネがどの事業所にどんなケースを依頼するかって、(もちろん中立・公正は保つことを前提として)結局、人脈

適切で最適なマッチングができかどうか、がケアマネの力、そして財産

人脈の構築・発展には、色んな機会に色んな人と出会い関係を構築していくことが重要。

事務所と利用者さんの家の往復だけでは人脈は広がりません。
色んな研修、地域の事業所との交流の機会etc…たくさん、寄り道しましょう!

ゲーム・龍が如く のイメージ図。神室町を歩く桐生と遥。
二人の原点、神室町。Image by 夕璃

ケアマネ・夕璃の思ったこと
・ケアマネの仕事はケースに取り組むこと。
・より良いケース対応には、社会資源の知識と人脈か重要。
・寄り道・余分な仕事がいつか返ってくる、かも

桐生一馬という伝説の始まりを、その手で。

※最新の価格や在庫状況は公式サイトにてご確認ください。

2.龍が如く をケアマネが観る:ゲームの中の、もう一つの世界

サブストーリーという寄り道、多彩なキャラクター、心揺さぶる熱いストーリー、そして桐生ちゃん(彼の愛称の一つ)のかわいらしさ……龍が如くの魅力は多彩です。

そんな中、ピックアップしたいのはその舞台

龍が如くでは現実の街を非常にリアルに再現しています。シリーズの主な舞台になるのは新宿・歌舞伎町を再現した神室町、その他、シリーズを重ねるごとに大阪・道頓堀を再現した蒼天堀、横浜・伊勢佐木異人町(伊勢佐木町)、果てはハワイ・ホノルルシティ……。

それらの街がぎゅっと濃縮された上で、細部に至るまで再現されているのです。その中でキャラクタを自由自在に動かす体験……それはまるでその街で過ごしているかのよう

私が一番気に入っているのは、龍が如く6の舞台になった尾道(劇中では尾道仁涯町)。

海辺の静かな街、そのレトロ感、千光寺山公園、ロープウェイまでしっかり再現されています。
あまりに素敵だったので、実際に尾道まで足を運んだほど……。

期間が開いても、どんなに久しぶりでも、ゲームを起動する度に神室町に、それぞれの街に、そして尾道に帰ってこれる……。

はまればはまるほど、ゲームの中にもう一つ、自分の街が、世界ができるような感覚……私は長らく色んなゲームをしていますが、このような体験ができたのは、龍が如くシリーズだけ

もし、龍が如くの舞台になった街に土地勘がある方がいれば、ぜひプレイしてその再現度だけでも体験して欲しい!

長いシリーズですがどこから始めても過去の物語の解説があるので安心です!

私はここ十年を龍が如くとともに過ごしてきたといっても過言ではありません。
龍が如くのおかげで、いつでも帰れる故郷のようなものがもう一つ、できました。

この稀有な体験をぜひ、一人でも多くの人に味わってほしい……。

舞台が魅力的な作品は他にも。
物語を支える風景にも着目して欲しい作品です。

3.【まとめ】桐生一馬の、その周囲の人々の人生を垣間見るという体験

龍が如くは桐生一馬という男の半生を体験するゲーム、とも言えるでしょう。
龍が如く7からは主人公が春日一番という人物に交代しますが、桐生ちゃんが物語に関わることには違いありません。

確かに長い! 今更、初めから追うのは気が引ける! というお声も理解できます。

とりあえずメインビジュアルが気になった作品自分の知っている・関心がある土地が登場する作品からでもいいので是非一度プレイしてみてください。

気になったら遡ればいいですし、ダメなら仕方ありません。

一人の男の人生を、彼が本筋にせよ、寄り道にせよ、関わった多くのキャラクター達の人生を、ぜひ体験してみてください。

はまる人には一生ものの作品になること間違いなし!

龍が如く、こんな人におすすめ!
・リアルな街並みを散策する、擬似旅行を楽しみたい方。
・一つの作品を細部まで楽しみたい方。
・熱い物語が好きな方。

夕璃
夕璃

シリーズが続くのはちゃんと理由があります。ナンバリングによって好評、賛否両論はありますが、完成度の高いゲームであることには違いありません。ぜひ一度、お手に取ってみてください!

龍が如く をプレイしてみたい方へ。

遠回りしても許してくれる環境を探したい方へ

この記事を書いた人
夕璃:介護支援専門員(歴10年以上)
居宅介護支援事業所の管理者として勤務。社会福祉士、精神保健福祉士の資格保有。
小説家になりたくて、某新人賞で二次選考突破。今も挑戦中。
ケアマネとして、福祉、ケア、支援etc…といった視点でドラマ・映画等をレビューしています。
▼ 詳しいプロフィールは以下。▼

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